世界大百科事典(旧版)内の《永久平和論》の言及
【コスモポリタニズム】より
…近代にはいり,啓蒙主義の時期になると個人主義が確立する一方,理性はすべての人間に普遍的なものとされ,理性を通じての個々人の結合関係が世界市民主義にまで発展する。そのあらわれの最大のものがカントの思想で,彼の世界市民的見地における普遍史の理念に関する論文のうちでは,各国家をもって諸国民の連合に,さらに全ヨーロッパの意思決定に従わせる構想が説かれ,《永久平和論》の中で,この主張の実際的細目が述べられた。 現代のコスモポリタニズムは,インターナショナリズム(国際主義)の出現により新しい役割を果たすこととなる。…
※「《永久平和論》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」