世界大百科事典(旧版)内の汁あめの言及
【あめ(飴)】より
…古くは餳,糖などの字も用いられ,《延喜式》には諸国から貢納されていたこと,平安京の西市に〈糖〉があって市販されていたこと,また,もち米1石,萌小麦(コムギのもやし)2斗を原料として糖3斗7升をつくったことなどが書かれている。当時のあめは液状の汁あめ(湿飴(しるあめ)とも),つまり水あめで,のちにこれを加工して種々のあめをつくるようになった。室町期には〈砂糖飴〉の語が見られるようになり,また,あめの行商人も現れた。…
【水あめ(水飴)】より
…デンプンを分解糖化してつくった粘液状のあめ。汁あめともいう。中国では6世紀の《斉民要術》に製法のくわしい記載があり,日本では砂糖が普及するまでは甘葛(あまずら)とともに最も重要な甘味料であった。…
※「汁あめ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」