世界大百科事典(旧版)内の江東デルタ地帯の言及
【防災】より
…防災都市計画という名称は,その当時用いられはじめたもので,71年には東京都の震災予防条件のなかにもうたわれ公的に認知され,災害に強い都市づくり計画のため,都市の危険診断を定期的に行うことや,特別危険区域には優先的に都市計画事業を実施していくことが定められている。これを受けて,東京で最も地震災害に対して弱い江東デルタ地帯の防災拠点再開発構想が軌道に乗り始めたり,72年の地域地区の改正作業のとき,それまで経済力があるかないかで定められていた防火地域の指定にも,都市防災的観点が導入されはじめた。 防災都市計画と都市防災計画の違いは何かというと,もし技術的に都市の防災を解決していくのであれば都市防災計画という都市計画の専門分野として独立できるが,防災問題は都市計画のそれぞれの専門分野,たとえば交通計画や緑地計画などとも横断的にかかわりをもたなければ問題解決できないことから防災都市計画という名称が生まれた。…
※「江東デルタ地帯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」