沓形(鴟尾)(読み)くつがた

世界大百科事典(旧版)内の沓形(鴟尾)の言及

【鴟尾】より

…飛鳥・白鳳時代には百済様式の瓦製品が多数を占めるが,《大安寺伽藍縁起》には,その前身寺院である百済大寺金堂に石製品を用いた記録があり,実例としては群馬県山王廃寺出土の2例と鳥取県大寺廃寺出土の1例が知られている。白鳳時代から奈良・平安時代にかけては,初唐様式の形を模倣した唐様式の瓦製品が主流を占め,その形が当時の沓(くつ)に似ることから沓形とも呼ばれた。《正倉院文書》や《西大寺資財流記帳》によれば,平城京内の諸大寺や宮殿には豪華な金銅製品が用いられたと推定されるが,瓦製の唐招提寺金堂西側例は奈良時代の唐様式の姿を伝える貴重な伝世品である。…

※「沓形(鴟尾)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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