油による海水の汚濁の防止のための国際条約(読み)あぶらによるかいすいのおだくのぼうしのためのこくさいじょうやく

世界大百科事典(旧版)内の油による海水の汚濁の防止のための国際条約の言及

【油汚染】より

…一方,これに伴ってタンカーの事故による大量の油流出や油の投棄が増加し,油汚染が海洋汚染の重要な課題として世界的に認識されるようになった。防止対策はIMCO(イムコ)(現在のIMO)で検討され,54年には〈油による海水の汚濁の防止のための国際条約〉が成立した。さらに67年3月,イングランド南西沖で座礁し約7万tの原油を流出したトリー・キャニオン号事件は,国際的な油汚染に対する法制度の整備をさらに促すきっかけとなった。…

【海洋汚染】より

…海洋を汚染するおもなものは,陸地からの汚染物の流入,大気浮遊塵の落下,タンカーその他の船からの廃棄物の放出などであるが,最近は,火力発電所や原子力発電所の温排水による沿岸海域の熱汚染,陸上原子力施設,原子力船からの放射性廃棄物の放出による海洋の放射能汚染などが憂慮されている。大気中に放出された汚染物質も,降水によって直接海面に落下するほか,陸上の河川を経て海洋に流れ込むので,終局的には海洋が多くの廃棄物の集積場ともなりかねない。…

※「油による海水の汚濁の防止のための国際条約」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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