世界大百科事典(旧版)内の沼沢タイガの言及
【タイガ】より
…タイガの約2/3は永久凍土帯にあり,その南でも冬は長く寒く積雪や土壌の凍結をみるが,夏が短いながらも気温上昇の著しい(平均気温10~20℃の月が1~4ヵ月)大陸性気候で,湿潤度も高い。とくに凍土帯では地表がとけて沼沢状となり,沼沢タイガ,ムスケーグ(カナダ)などと呼ばれる。主要構成樹種はマツ,トウヒ,モミ,ツガ,ネズ,カラマツなどの針葉樹と,カバノキ,ヤナギ,ハコヤナギその他の落葉広葉樹で,針葉樹林の極相,すなわち黒タイガでは近縁種の純林が多く,製材・パルプ工業の立地に好都合である。…
※「沼沢タイガ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」