世界大百科事典(旧版)内の法的リアリズムの言及
【法実証主義】より
…19世紀後半のドイツでの,経験主義的科学観に基づいた一般法学や,イギリスでのJ.ベンサムおよびパンデクテン法学から大きな影響を受けたJ.オースティンの法理論(分析法学)がその例である。現代ではH.ケルゼンの純粋法学やH.L.A.ハートの現代分析法理学,およびそれらを批判的に継承する運動,あるいはスカンジナビアにおける心理主義的・科学主義的な〈法的リアリズム〉などがある。 このほか,法実証主義と目される法理論の中には実践的問題関心の強い,ベンサムの法理学やアメリカの社会学的・政治学的な〈法的リアリズム〉(リアリズム法学),さらにイデオロギー批判家としてのケルゼンの議論がある。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」