世界大百科事典(旧版)内の法華大会の言及
【延暦寺】より
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[法会]
《三宝絵詞》(984年源為憲撰)には,叡山で行われる毎年の法会として,1,4,7,10月に各21日間ずつ行う懺法(せんぼう)(812年最澄始修),3月と9月の15日に行う勧学会(964年始修,山僧20人と大学寮学生20人が坂本の寺に会し,朝は法華経を講じ,夕は念仏を行い,終夜,讃仏の詩文を作る),4月の花の盛りに行う舎利会(860年円仁始修),4月15日以前に行う授戒会(823年始),6月4日,最澄の忌日に行う六月会(みなづきえ),8月11日から17日まで行う不断念仏(865年円仁始修),9月15日に行う灌頂(843年円仁始修),11月24日の天台大師忌に行う霜月会(798年最澄始修)を掲げる。このうち六月,霜月の両会はとくに重んじられ,5年に1度,好季を選んで両会同時に修し,これを法華大会という。ほかに1月3日,良源の忌日に横川の四季御堂で行う元三忌も有名。…
【寺事】より
…また反面,多宗派に共通の法要形式を同一の目的で勤修する場合でも,行事の名称は必ずしも同一とはならない。たとえば,僧侶の学識試第を目的として竪義論義を勤修する場合,行事の名称を華厳宗では方広会(ほごえ),法相宗では慈恩会(じおんね),天台宗では法華大会(ほつけだいえ),真言宗豊山派では伝法大会(でんぼうだいえ)(伝法会)と称する類である。
[寺事の規模と法要のかたち]
寺事催行の規模はさまざまである。…
【法華会】より
…興福寺では817年(弘仁8)藤原冬嗣が父内麻呂追善のため南円堂ではじめて修し,後三条天皇の御願寺である円宗寺では1072年(延久4)に始まり,勅会のなかでも規模が大きく荘厳華麗を極めた。延暦寺では967年(康保4)天台座主良源が広学竪義(りゆうぎ)(竪義)と称する法華会を始め,法華大会(だいえ),叡山霜月会の名でも知られ,1216年(建保4)より勅会となった。戦国期一時中止になったが,江戸時代に復興し,現在は5年に1度大講堂で修せられる。…
※「法華大会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」