世界大百科事典(旧版)内の法蔵寺因縁譚の言及
【累物】より
…歌舞伎,人形浄瑠璃の一系統。承応~寛文期(1652‐73),下総国羽生(はにゆう)村(現,茨城県水海道市)で,嫉妬に狂った醜婦の累が鬼怒川で夫与右衛門に殺され,怨念は一族にたたるが,廻国中の祐天上人の祈念で解脱するという法蔵寺因縁譚が,法蔵寺の開帳や《死霊解脱物語》の出版で都会に流布した。これが《大角力藤戸源氏(おおずもうふじとげんじ)》(1731)で初めて歌舞伎化された。…
※「法蔵寺因縁譚」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」