法起寺式伽藍配置(読み)ほっきじしきがらんはいち

世界大百科事典(旧版)内の法起寺式伽藍配置の言及

【伽藍配置】より

…古代寺院の塔,金堂(仏殿),講堂,中門,南大門,回廊,鐘楼(鼓楼),経蔵などの主要堂塔の配置を伽藍配置とよぶ。日本では法隆寺非再建説をとなえた関野貞が,塔と金堂が左右にならび,奥に講堂があり,中門から左右にのびる回廊がこれらをとりまく法隆寺式が最も古く,金堂の前に東西両塔がならぶ薬師寺式がこれに次ぎ,中門から出る回廊が金堂にとりつき,南大門との間に双塔を配する東大寺式,さらに南大門の南に双塔を配する大安寺式がこれに続くと説明した。…

【法起寺】より

…その後638年(舒明10)に福亮僧正が金堂と弥勒像を造り,685年(天武14)に恵施僧正が堂塔の建立を発願し,706年(慶雲3)三重塔の露盤が完成した。当初は塔と金堂を東西に並立するいわゆる法起寺式伽藍配置で,奈良時代には金銅仏12体のほか,多数の仏教経典を所蔵した。1081年(永保1)官命によって塔の露盤銘文が写し取られ,1262年(弘長2)には初めて塔が修理されたが,14世紀中葉に塔をのこして金堂,講堂などが倒壊,以後寺勢振わず,1678年(延宝6)真政が堂塔を修理し,1715年(正徳5)碩峰が本堂と庫裏を再建した。…

※「法起寺式伽藍配置」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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