世界大百科事典(旧版)内の法隆寺東院伝法堂の言及
【住居】より
…しかし,遺跡からわかることは,建物の前後や前後左右に庇(ひさし)の付いた規模の大きな建物が見られるようになったことと,柱はすべて掘立柱であり,屋根は板葺きや檜皮(ひわだ)葺きであって瓦は使われていなかったことなどで,建物の用途など詳しいことはわからない。奈良時代の住居資料で室内の状況などがわかるものは,法隆寺東院伝法堂前身建物と正倉院文書から復元された藤原豊成殿とである。法隆寺東院伝法堂の建築は,寺に施入される以前は橘夫人の邸内の建物であった。…
※「法隆寺東院伝法堂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」