世界大百科事典(旧版)内の法隆寺食堂梵天・帝釈天像の言及
【塑造】より
…大型の法隆寺中門仁王像(像高330cm)では,左右の脚部に各1本,腰から頭部に1本,計3本の中心となる心木を組んで,これに各種の小材を用いて胴,脚,衣などの外形にそったふくらみをとりつけて内部を空洞状にし,その上に塑土を盛る。法隆寺食堂梵天・帝釈天像(像高108.4cm)では,足指などの細部までを彫出したクスの一材を心木とする。 塑像は安価に作りうることが長所であるが,材質が脆弱でその割に重く,仏像製作の素材としては本来すぐれたものではない。…
※「法隆寺食堂梵天・帝釈天像」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」