世界大百科事典(旧版)内の《泰西水法》の言及
【徐光啓】より
…リッチが口授し彼が筆受して07年にユークリッドの《幾何学原本》の前半6巻を出版した。同様にしてウルシス(熊三抜)と訳出したものに《泰西水法》(1612)があり,この水利書は死後に出版された《農政全書》60巻(1639)にも収録された。29年日食予報が適中しなかったことから改暦の命が下り,彼は暦局を組織し,李之藻や宣教師のテレンツ(鄧玉函)やシャール(湯若望)らの協力のもとにチコ・ブラーエの天文学に基づく《崇禎暦書》の編訳事業を開始した。…
※「《泰西水法》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」