世界大百科事典(旧版)内の活字テクノロジーの言及
【小説】より
… こうした逍遥の主張は,木版から活版へという書物生産のテクノロジーと見合っていた。活字テクノロジーの画一的なシステムは,挿絵と本文を分離し,可読性が増強されるかわりに音声イメージが希薄になる。活字で印刷された小説の言葉は,言葉の物質性を切りおとしていくことで,逆に意味されるものとしての観念や表象の純度を高めていく。…
※「活字テクノロジー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」