浄法(読み)じょうほう

世界大百科事典(旧版)内の浄法の言及

【婚姻】より

…【伊藤 亜人】
【インド】
 インドの大多数の人々はヒンドゥー教徒であり,彼らほどに婚姻が宗教的意味をもつ人々はいないといわれる。婚姻は〈サンスカーラ〉(浄法)の最も重要なものであり,女性とシュードラには唯一の浄法である。浄法は現世における宗教的な罪を減じあるいはそれを取り除く浄化の儀式であり,婚姻によって生まれた息子は先祖の祭祀を継承し,先祖から負っていると考えられている〈負い目〉を果たす者である。…

【サンスカーラ】より

…古代インドのバラモン教徒が誕生,結婚など生涯の各時期に通過儀礼として家庭内で行った宗教的儀式の総称で,通常〈浄法〉と訳される。サンスクリットの〈サンスカーラ〉という語は本来,なんらかの現実的効果をもたらす潜在的な力を意味したといわれ,この意味で聖別,浄化などの効力を賦与する各種の儀式がこの名称で呼ばれるようになったと思われる。…

※「浄法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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