世界大百科事典(旧版)内の浦請の言及
【漁業年貢】より
…現物納は近世初期から中期にかけてみうけられ,代金納は漁村化する臨海村の簇生,漁獲物市場の拡大,漁業生産の伸張が著しくなる中期以降一般化していく。納入形態は別にして,その年貢は商人請負漁業以外は,おおむね村民の連帯責任による浦請の形で納められ,課役の対象も地域を問わず,ほぼ漁場,漁具・船などの生産手段,漁獲物,漁業者に限られている。 課役の名称は藩,地域,漁業種類によって雑多であるが,大略列記すると,海高,水主役(役米・役銀),網代役,網役,池魚役,川役,海役,船役,御菜魚代,漁猟運上,分一役などがある。…
※「浦請」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」