ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「浮遊粉塵」の意味・わかりやすい解説
浮遊粉塵
ふゆうふんじん
「エアロゾル」のページをご覧ください。
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…粉塵としての粒子の大きさ(粒径)はとくに定義づけられていないが,普通は数百μm以下のものを指す。坑内で発生した粉塵は通気によって流下するが,長時間気流中に浮遊しているものを浮遊粉塵,坑道や切羽の床や支柱上に堆積しているものを堆積粉塵といい,粒径は前者が10μm以下,後者はそれ以上のことが多い。鉱石や岩石の発破,掘削,運搬等によって発生した粉塵には,遊離ケイ(珪)酸のような難溶性成分を含むことが多いので,浮遊状態にあるこれらの微粒子粉塵を人が長期間にわたって吸入していると珪肺に,アスベスト(石綿)を含む場合は肺癌に,それぞれなりやすい。…
…石炭燃焼に伴う大気汚染の指標として有効であり,日本では大阪市が大正時代から測定を始めた。 浮遊粉塵大気中に浮遊する微細な粒子状物質の総称で,光散乱法などで測定する。日本では,浮遊粉塵のうち粒径が10μm以下のものを重量表示したものを浮遊粒子状物質と定義している。…
…空気中に浮遊している粒状物を一般に塵埃(じんあい)というが,このうち土砂岩石,金属,植物など固形物が破砕されてできる直径0.1μmから数十μmの微小粒子をいう。ただし広義には空気中の浮遊する微粒子状物質全般をさすこともあり,この場合,最近では浮遊粉塵またはエーロゾルともいう。広義の粉塵には,狭義の粉塵,フューム(金属を融解した際,ガス状の金属が凝結してできる0.1μm以下の微粒子),ミスト(液体が蒸発した後,凝集してできた液体微粒子)などが含まれる。…
※「浮遊粉塵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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