世界大百科事典(旧版)内の海産系遺存種の言及
【陸封】より
…海にすんでいた動物が汽水あるいは淡水の湖沼などに封じ込められた結果,そこで淡水動物として世代を重ねるようになることをいう。甲殻類のアミの仲間は大部分が海産であるが,霞ヶ浦などで漁獲されるイサザアミは湖沼で一生を送る種で,海産系遺存種とも呼ばれる。またサケの仲間のように一生の間に淡水と海の間を往復する魚類のなかには,同種でありながら海へ下って海洋で育つものと,淡水中で一生を過ごして世代を重ねるものとがある。…
※「海産系遺存種」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」