《涙のパバーヌ》(読み)なみだのぱばーぬ

世界大百科事典(旧版)内の《涙のパバーヌ》の言及

【歌曲】より

…ドイツの多声リートは,野の花のような素朴さの中にロマンティックな憧れを秘め,イザークの4声の歌曲《インスブルックよ,さようなら》などの佳曲を生んだ。これらの多声歌曲と並んで,手近な楽器リュートを伴奏とする歌曲も行われ,イギリスのダウランドによる《流れよ,わが涙》(《涙のパバーヌ》の名でも知られる)のように一世を風靡する曲も現れた。 つづく17~18世紀は,劇音楽の隆盛と抒情詩の低迷という二つの要因が重なって,全般的に歌曲は振るわなかった。…

【ダウランド】より

…合奏曲も30曲ほど残したが,リュート曲や歌曲の編曲が多い。代表作《涙のパバーヌ》も,実は歌曲《流れよ,わが涙》の器楽版にほかならない。この作品によって代表されるような憂愁の雰囲気に満ちあふれた抒情性はこの作曲家独自のものであり,なめらかで多少通俗的な旋律の流れや,当時のフランスやイタリアの音楽様式をも取り入れた優雅な作風とともに,個性にあふれた音楽様式を形成している。…

※「《涙のパバーヌ》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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