淀川・河内低地(読み)よどがわかわちていち

世界大百科事典(旧版)内の淀川・河内低地の言及

【大阪[市]】より

…台地の北側と西側には,天満から船場島之内を経て難波(なんば),粉浜(こはま)にかけて,砂州と呼ばれる微高地が帯状に伸びている。低地は淀川と大和川によって形成された沖積平野で,上町台地によって淀川・河内低地と大阪海岸低地に分けられる。東側の淀川・河内低地は,中央に縄文時代の入海のなごりをとどめる広い湖沼が18世紀初頭まであり,これに淀川の一部と旧大和川が流入していたため,きわめて低湿な土地である。…

【大阪平野】より

…丘陵・台地は第三紀鮮新世から洪積世にかけて堆積した粘土,砂,礫(れき)で構成される大阪層群の地層でつくられていて,北の千里丘陵,豊中台地,伊丹台地,東の枚方(ひらかた)丘陵,交野(かたの)台地,南の河泉丘陵とそれをとりまく台地,そこから北へ半島状に突出する上町台地などがある。淀川大和(やまと)川とその支流,武庫川,石津川,大津川など数多くの河川が複合して形成した低地は,上町台地によって東側の淀川・河内低地と,西側の大阪海岸低地に分けられる。大阪平野の中心をなす淀川・河内低地では,縄文時代前期に大阪湾が深く入りこみ生駒山地の山麓に達していたが,その後に河川の運搬する土砂が堆積して水域が縮小し,潮入りの潟湖から淡水の湖沼へと変化し,同時に上町台地の西側に砂州と三角州が成長するという大きな地形変化がみられた。…

※「淀川・河内低地」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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