世界大百科事典(旧版)内の混合体制の言及
【国家独占資本主義】より
…ここに国家独占資本主義と過渡期論争との新しいかかわり方が生じてくる。レーニン以来,国家独占資本主義は資本主義の最高の発展段階という考えが一般的通説となっていたが,このことが直ちに社会主義への移行の条件を形成するのか,資本主義における民主主義の発展と市民階級の国家権力構造への参加と介入によって混合体制としての安定性を強めるか,という二つの基本的な見方の相違が存在しているのが現状である。この意味で国家独占資本主義論争は,現代の社会主義政党の綱領問題に深くかかわりあう問題になっているといえよう。…
※「混合体制」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」