世界大百科事典(旧版)内の混合政体論の言及
【政体】より
…アリストテレスの政体論はこれ以後の政体論の範型をなすことになる。 紀元前2世紀のポリュビオスは,君主制が僭主制,貴族制,寡頭制,民主制,衆愚制を経て,再び君主制に戻るという政体循環論によってギリシアの歴史を描き,共和政ローマの安定と発展を,混合政体論によって説明した。伝統的政体論は,これ以後も,政治体制の批判または弁証の枠組みとして生きつづけるが,ローマの帝政化,キリスト教の成立,さらにゲルマン中世の発展と安定の過程で,体制構想と結びついたダイナミズムは失われていった。…
※「混合政体論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」