添(副)臥(読み)そいぶし

世界大百科事典(旧版)内の添(副)臥の言及

【元服】より

…天皇では一条天皇以後元服年齢が低下して11歳となり,この傾向は鎌倉時代の後宇多天皇まで続く。元服加冠の儀を終えた東宮,皇子など身分の高い男子には,当夜女子を選んで添い寝をさせる風習があり,その相手に選ばれた女子を〈添臥(そいぶし)〉という。添臥に選ばれた女性がそのまま正妻になることも多く,しかも平安中期以降とくに男子より年上の例が多く,《源氏物語》の光源氏の場合も12歳に対して葵上(あおいのうえ)は四つも年上であった。…

【成年】より

…人が一人前と認められる年齢のことであるが,何歳をもって成年とするかは,社会や国あるいは時代によって異なる。また,さまざまな儀礼が伴うことが多い。
【日本】

[古代]
 日本古代の律令に規定される年齢区分では,男子は課役賦課対象の21歳以上の正丁を成人とみなしている。ただし17~20歳(少丁・中男)を16歳以下と区別して一部の課役賦課を開始する年齢としていた。《日本書紀》崇峻即位前紀に男子の髪形が15,16歳と17,18歳で大幅に変化する古俗を記しており,17歳に区切りをおいたことは,当時の民間の年齢区分となんらかのかかわりも予想される。…

※「添(副)臥」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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