清海鎮(読み)せいかいちん

世界大百科事典(旧版)内の清海鎮の言及

【張保皋】より

…生れは〈海島人〉で,唐に渡り徐州の軍将となったのち,帰国して全羅道の海岸・島嶼(とうしよ)部を根拠地とし,新羅国内および唐,日本との国際交易をおこなって巨富を築き,私兵を養った。この財力と兵力とを背景に,828年興徳王により〈清海鎮大使〉の称号を認められ,黄海,東シナ海方面の海上権をにぎって在唐新羅人居留地である新羅坊にも勢力をつちかい,清海鎮は地方独立政権ともいうべき性格をおびた。8世紀末に始まる王位継承の争乱(金憲昌の乱)と地方の反乱のなかで,興徳王没後の王位争奪戦に敗れ王京(慶州)を逃れた金祐徴を庇護し,閔哀王(びんあいおう)を倒して839年神武王(祐徴)即位をたすけ,つづく文聖王に鎮海将軍とされる。…

※「清海鎮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android