世界大百科事典(旧版)内の清澄ろ過の言及
【ろ過(濾過)】より
…したがってろ過はほとんどの場合,液体ろ過と考えてよいが,この場合は数μmからサブミクロン域にかける辺りまでの粒子を対象としているが,それより微細な粒子,あるいは大きい分子までを分離する限外ろ過も広義のろ過に含めることもある。ろ過機に供給されるスラリー原液の固体濃度は数ppmから数十%(容積基準)と幅広いが,濃度が高い場合はケーキろ過といい,ろ材表面に堆積したろ滓によってさらにろ過を進めることが多く,濃度が低いときにはろ材内でのろ過を含む清澄ろ過という。前者はおもにろ材またはケーキ表面で粒子が孔をふさぐような架橋現象を起こし,そこに粒子が捕集される表面ろ過であり,後者はろ材層内部で粒子を捕集する内部ろ過または閉塞(へいそく)ろ過である。…
※「清澄ろ過」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」