世界大百科事典(旧版)内の渡来説の言及
【日本人】より
…また身長が現代の朝鮮人や対馬島人とほとんど一致していることから,朝鮮半島南部では古代から現代まで身長に変化がなかったと仮定して,新しい種族は朝鮮半島南部から渡来したものであろうと推論した。一般に〈渡来説〉といわれているものである。その後,九州およびその隣接地域では弥生人骨がかなり多数出土しているが,81年,内藤芳篤は,九州およびその隣接地域の弥生人骨には地域差が存在していることを見いだし,北部九州,山口地方の長身・高顔型,西北九州の低身・低顔型,および南九州離島の低身・短頭型の3型に分類し,西北九州および南九州離島の弥生人は縄文人に類似していることから,その継続と考え,北部九州,山口の弥生人の形質は外来要素によるものであろうと考えている。…
※「渡来説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」