世界大百科事典(旧版)内の《温証論治》の言及
【中国医学】より
…彼によるとこの病気は風とか寒などによるものではなく,天地の間に存在する戻気という一種の異気に感じて起こるもので,戻気は口や鼻から体内に入り,膜原すなわち横隔膜のあたりにやどるという。温病説はその後さらに進展をみせ,葉桂(1667‐1746)の《温証論治》(1746)などが著されている。本草もこの時代に大きく進歩した分野で,李時珍の《本草綱目》(1596ころ刊)はさまざまの評価を持った書であるが,それ以後この分野の研究の中心になり,これを無視して明末以後の本草を論ずることができないことだけは確かである。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」