世界大百科事典(旧版)内の温間引抜加工の言及
【引抜加工】より
…引抜きはほとんど常温で行われる冷間加工であるが,高融点金属材料であるタングステンやモリブデンを塑性変形させるには常温というのはあまりにも低すぎるので,初めに加熱して,1000℃程度から300℃あたりまで温度が低下する間に連続的に引抜きを行っている。温度を常温より上げて行う引抜加工の例としては,まだ実用化はされていないが,炭素鋼を300~500℃で引き抜き,引抜加工と低温焼きなまし工程とを一度に行う温間引抜加工が開発されている。 先に述べたように,引抜きではダイスと材料との相対すべり速度が高いので摩擦に基づく困難な問題が多い。…
※「温間引抜加工」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」