世界大百科事典(旧版)内の湯桶酒の言及
【湯桶】より
…現在ではふつう,そば屋でそば湯を入れるのに用いる注ぎ口と柄のついた漆器をいうが,根来(ねごろ)の伝世品などでは弦状の取っ手をつけたものが多い。室町時代には贈答用の酒を入れることも多く,江戸時代になると葬式のあとなどに湯桶に酒を入れてふるまうのを〈湯桶酒(ゆとうざけ)〉と呼ぶこともあった。〈ゆとう〉は上の字を訓,下の字を音で読むもので,こうした読み方を湯桶読みといい,上を音,下を訓で読む重箱読みとともに,〈儒者などは甚笑う事なり〉と伊勢貞丈は書いている。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」