世界大百科事典(旧版)内の湯浅理兵の言及
【群馬事件】より
…おりから1883年の世界恐慌,松方財政のデフレ政策という悪条件下に群馬の農村は養蚕・生糸生産を生計の主軸とするだけに負債農民の騒擾(そうじよう)事件が83年の春,秋に頻発した。84年になり上毛自由党中,高崎の有信社系と思われる小林安兵衛(日比教宣,日比遜ともいう),湯浅理兵らは4月下旬から北甘楽郡の農村で演説会を開いて学校廃止,減租請願を説き農民の負債問題に接近していった。しかし農民の動員組織を作るわけでもなく,5月には農民を加えて2回の強盗事件を起こし,同月15日妙義山麓の陣馬ヶ原に運動会開催の檄文を数十枚配布した。…
※「湯浅理兵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」