源頼信願文(読み)みなもとのよりのぶがんもん

世界大百科事典(旧版)内の源頼信願文の言及

【清和源氏】より

…すなわち経基・満仲は貞純親王の系統ではなく陽成天皇の皇子元平親王に系譜をひくものという主張である。これは1899年に星野恒(ひさし)が《石清水文書》の中に現存する〈源頼信願文〉に述べられている内容を論拠とし,また《尊卑分脈》の系図の矛盾・誤謬を指摘して,《六孫王(経基王)ハ清和源氏ニ非ザル考》という詳細な論文によって発表した説である。そして星野は〈清和源氏〉を自称したのは頼朝にはじまり,その文献上の初出は《吾妻鏡》寿永1年(1182)2月8日条にみえる頼朝願文に,その遠祖を〈清和天皇の第三の孫〉なりとしているものと指摘した。…

【源経基】より

…生没年について《尊卑分脈》は917‐961年(延喜17‐応和1)と伝えるが,一方で経基の子満仲の生年を913年としており,なんらかの誤伝があると思われる。また父については,《石清水(いわしみず)文書》中の〈源頼信願文〉に陽成天皇(清和天皇長子)の孫元平親王の子経基王と出てくるが,多くの系図類は貞純親王の子と伝えている。【飯田 悠紀子】。…

※「源頼信願文」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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