準極相(読み)じゅんきょくそう

世界大百科事典(旧版)内の準極相の言及

【極相】より

…日本では裸地・耕地・草原・二次林・人工林などの土地が現在大面積を占めているが,単極相説では,もし自然のまま放置すれば降水量の多い日本では森林が成立し,温帯なら気候極相としての落葉広葉樹林のブナ林にいずれはすべてが移り変わると考える。この説では,安定性と永続性を示し見かけ上は極相であるが,気候極相ではない植物群落は,土壌・人為などのさまざまな原因で遷移が停止しているのであり,その原因がなくなれば再び遷移が進行して極相に収束するものと考え,準極相subclimaxと呼ぶ。(2)多極相説 単極相説を批判し,同じ大気候の地域には気候以外の土壌・地形・基岩などの環境条件の違いに対応して気候極相だけでなく他の安定した複数の極相がモザイク的に存在すると考えるもので,イギリスのタンズリーA.G.Tansleyに代表される。…

※「準極相」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む