溶流(読み)ようりゅう

最新 地学事典 「溶流」の解説

ようりゅう
溶流

solution

風化の過程で,岩石が水との間に起こる水和作用によって溶解すること,ならびに溶解した状態で運搬されることをいう。ソリューションあるいは溶解とも。固体の状態の運搬すなわち掃流(traction),浮流(suspension)に対応する語。溶流の状態で運ばれた物質は主に海水中で生物的・化学的に沈殿し,石灰岩石膏軟泥(ooze)・チャートなどのような非砕屑性堆積物となる。その生成と沈殿は,気候と海水中のイオン分布に大きく左右される。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

関連語 松井 鈴木

世界大百科事典(旧版)内の溶流の言及

【運搬作用】より

…地殻の風化・浸食によって生産された砕屑(さいせつ)粒子が地表または地表付近を流体(水流,氷河,風)または生物の作用によって移動し,堆積するまでの一連の過程を運搬作用という。運搬形式によって,運搬作用は溶流,浮流,掃流に三大別することができる。溶流solutionは化学的風化作用を被った岩石や土壌の可溶性物質が,イオンの形で水に溶解して運搬される現象である。…

【川】より

…水量が多く,勾配が急で,流速が大きい河川では,岩屑などを運搬する能力が大きい。流水の運搬する物質を荷重といい,その運搬には,溶流,浮流,掃流の三つの形態がある。溶流は岩屑などを溶かしてイオンの形で運搬することであるが,運搬される物質の量は,浮流や掃流にくらべればはるかに少ない。…

※「溶流」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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