滴血の法(読み)てきけつのほう

世界大百科事典(旧版)内の滴血の法の言及

【親族】より

…しかし,われわれの社会においてさえ,現実にこのような知識に基づいて,すべての社会的・法的親子関係が認識されているわけではないし,かつまた近代遺伝学の応用に基づく法医学的〈親子鑑別〉によって,今日あらゆる親子関係が認定されているわけでもない。古来いくつかの民族の間で,親子判定の方法として〈滴骨の法〉(死んだ親の骨に子とされる者の血を滴らせて親子の判定をする法)や,〈滴血の法〉(生きている2人の血を採取してその凝結により親子の判定をする法)などが伝えられてきたのも,近代遺伝学や生理学とはまったく別の〈生物学〉的認識に由来するものであった。 〈滴骨の法〉や〈滴血の法〉などによる親子関係判別の方法は,親から子に伝えられる生物学上の伝達物が親子の間で共有されているという認識に基づく方法であり,親から骨と血が与えられると考えるか,親から血が伝えられると考えるかによって考案された方法であった。…

※「滴血の法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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