世界大百科事典(旧版)内の演技術の言及
【俳優】より
…具体的には,19世紀末のマイニンゲン一座やA.アントアーヌの〈自由劇場〉運動,リュニェ・ポーの〈制作座〉の仕事などをはじめとして,20世紀に入ってからは次のような人々の俳優術への寄与が目だつ。まず,モスクワ芸術座を率いたK.S.スタニスラフスキーは,19世紀にフランスのディドロが指摘・強調した演技の意識化,〈俳優の逆説〉論の系譜に立って,役の内面を行動で生きるのが身上という新しい演技術を唱え,システマティックにその開発を行った。また,イギリスのE.H.G.クレーグやスイス生れのA.アッピア,ドイツのM.ラインハルトらがそれぞれに唱えた演技論・俳優論は重要であるし,フランスではJ.コポーを筆頭にC.デュランやL.ジュベらによって詩的演技が提唱・実践された。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」