世界大百科事典(旧版)内の漢字御廃止之議の言及
【ローマ字】より
…日本人にとってローマ字が問題になるのは明治維新以後,すなわち,将来の日本語の文字としてローマ字を採用すべきだという〈ローマ字(国字)論〉が唱えられて以後のことである。 前島密(ひそか)が建白書〈漢字御廃止之議〉(1867)に次ぐ〈興国文廃漢字議〉(1874)において,〈今国字ヲ用フルハ直ニ羅馬(ローマ)字ヲ用フルニ如(し)カズ〉と主張した。日本の近代化に伴う言語改革の運動がここに始まり,以後,ローマ字運動として,主として数学・物理学系の学者たちによって推し進められたが,第2次大戦後,国字改革が進むなかで,小学校にローマ字教育をとり入れることに成功した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」