世界大百科事典(旧版)内の潜伏月経の言及
【鎖陰】より
…小児時にかかった麻疹やジフテリアによる腟炎などからくる腟潰瘍に続発するもの,その他,腐食剤使用後,外傷性また老人性のものなどがある。 症状としては,思春期以前では無症状であるが,月経発来後では鎖陰のために,月経血が外部へ流出できずに貯留し,見かけの無月経,すなわち潜伏月経cryptomenorrheaとなり,腟留血腫,頸管留血腫,子宮留血腫などを,さらには卵管留血腫をつくることがある。また処女膜閉鎖では処女膜が外方に膨隆して,暗赤色を呈する。…
【無月経】より
…卵巣楔形切除術が有効(75~90%)である。(3)子宮性無月経 鎖陰により月経出血が体外に排出されない場合の見せかけの無月経(偽無月経,潜伏月経とも呼ばれる)と,子宮そのものが原因となる狭義の子宮性無月経とがある。後者には結核性子宮内膜炎,子宮腟癒着症(外傷性無月経,アッシャマン症候群),高度の子宮発育不全症,子宮萎縮などがある。…
※「潜伏月経」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」