世界大百科事典(旧版)内の火打袋の言及
【巾着】より
…主として腰に下げる装身具の一つで,皮,ラシャそのほか高級織物でつくられ,口を緒でくくり,中にお守札,金銭,印形などを入れるのに用いた。もともと,巾着は火打袋の変化したもので,道中用の腰に下げる火打袋には,皮袋の下に火打鎌(かま)をつけて袋の中には火打石と火口(ほくち)を入れたもの,または袋の中に両者を入れたものもあった。火打袋が袋物であったところから銭を入れるのに便利であり,銭入れとして実用した話が《太平記》に見えている。…
※「火打袋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」