《炎のボルガ》(読み)ほのおのぼるが

世界大百科事典(旧版)内の《炎のボルガ》の言及

【チェコスロバキア映画】より

… 第1次世界大戦後,2人の若い映画作家,カレル・ラマーチKarel Lamačとグスタフ・マハティGustav Machatyが,彼らの発見したスター,アニー・オンドラ(のちにイギリスでヒッチコック映画のヒロインになる)とともにチェコスロバキア映画を盛り立てていくが,とくに人間の欲望,性的本能を象徴的なイメージに描いたマハティ監督の《春の調べ》(1933)は,チェコスロバキア映画を一躍世界に知らしめた作品で,ヘディ・キースラー(のちにハリウッドに招かれてヘディ・ラマールと名のる)の全裸シーンが話題を呼び,世界中で大ヒットした。 プラハは1930年代にはヨーロッパで最高の撮影所の施設を誇る映画の中心地となり,ビクトル・トゥールヤンスキー監督,アルベール・プレジャン主演の《炎のボルガ》(1934),ジュリアン・デュビビエ監督《巨人ゴーレム》(1935)といったフランス映画もプラハでつくられた。 ナチス占領下のチェコスロバキア映画には見るべきものがなく,45年,プラハ解放直後,映画の国営化が定められ,国立映画学校FAMUがプラハに開校した。…

※「《炎のボルガ》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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