世界大百科事典(旧版)内の点アイコナルの言及
【アイコナル】より
…アイコナルは解析的に幾何光学的結像を論ずるので便利であり,これを記述する独立変数としては,位置座標P0(x0,y0,z0),P(x,y,z)の組のほかに,光線の方向余弦にそれぞれの空間の屈折率をかけた光学的方向余弦(p0,q0,r0)と(p,q,r)をとることもできる。前出のVは点アイコナルと呼ばれる(位置座標で表される)が,このほかに光学的方向余弦を用いる角アイコナルT(p0,q0;p,q),位置座標と光学的方向余弦の両者を用いる混合アイコナルW(p0,q0;x,y)およびW′(x0,y0;p,q)などがある。実際の光学系に対してアイコナルを厳密に求めることは難しいが,近似的にこれを求めて収差を解析的に論ずることができる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」