世界大百科事典(旧版)内の烏帽子下の髻の言及
【髪形】より
…労働に適した軽快な服装を必要とした一般庶民の場合は,垂髪の1,2ヵ所を元結(もとゆい)で結んで背後にまとめ,動作の便をはかった。 平安時代以降中世の男性の髪形では,奈良時代より続いた冠下の髻のほかに,烏帽子(えぼし)下の髻,束髪,唐輪(からわ)などが現れた。冠下の髻は貴族階級や医者,学者などが結ったものであるが,中世では一般庶民にいたるまで男子は烏帽子を常用するようになって,元結の部分を少なく巻いて髪先を多く出す烏帽子下の髻が結われた。…
※「烏帽子下の髻」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」