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無善無悪説 むぜんむあくせつ

大辞林 第三版の解説

むぜんむあくせつ【無善無悪説】

陽明学左派(王学左派)の唱えた学説。心の本性は善悪という道徳的分別を超越しているとする。明末における欲望肯定の理論的根拠となった。 → 王学左派

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

世界大百科事典内の無善無悪説の言及

【性論】より

…前者は理想態としての至善の性であり,後者は悪への可能性もはらむ現実態としての性であるが,後者から前者へ復帰することが人の歩むべき道とされた。明の王守仁(陽明)は性善説に基づきながらも無善無悪説を唱え,固定的な善悪論の超克をめざした。【三浦 国雄】。…

【陽明学】より

…いっさいの外なる者から解放されていることを〈無善無悪〉と表現した。朱子学の性即理性善説に対する反措定として,陽明学では心即理・無善無悪説を提起したのである。だからといって,陽明学では性即理・性善説を否定したのではなく,それを論理構築の大前提としながらも思想構造を異にしたのである。…

※「無善無悪説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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