無帰命安心(読み)むきょうあんじん

世界大百科事典(旧版)内の無帰命安心の言及

【異安心】より

…そのほか,浄土宗(鎮西派)の影響を受けた〈口称(くしよう)募り〉や時宗の影響下の〈高声念仏〉を破した消息が残っている。江戸時代になっても異安心問題はあとを絶たず,西派では,1653年(承応2),初代能化西吟と肥後の月感の論争があり,64年(寛文4)には紀州黒江に〈無帰命安心〉の異義があった。東派では,延宝年中(1673‐81)越後に〈称名・信心〉の願体論争があり,1802年(享和2)に裁断をうけた出羽酒田の公巌や09年(文化6)に糾断された尾張五人男(霊瑞,秀山,海,了雅,任誓)の〈法体(ほつたい)募り〉の異義があった。…

※「無帰命安心」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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