世界大百科事典(旧版)内の無常院の言及
【臨終】より
…また〈往生術〉に関する多くの手引書は,死のみとり手は回復するかもしれないという幻想を臨死者に与えるべきではないとし,彼が死を自然に受け入れることができるよう,できるだけの手助けをすべきであると教えた。 インドの仏教では,古く祇園精舎(ぎおんしようじや)で北西の一角に〈無常院〉を作って病者や死を迎える者を入れたという。のち,中国の唐代に活躍した道宣は,インド以来の伝承にもとづいて《四分律行事鈔》を選述し,そのなかで〈胆病送終〉(病人を看病し,その最期をみとどけること)について論じた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」