無機栄養細菌(読み)むきえいようさいきん

世界大百科事典(旧版)内の無機栄養細菌の言及

【活性汚泥】より

…下水や廃水中に生ずる細菌などの微生物からなる汚泥。通常の汚泥との差異は,有機物質や無機物質を摂取して分解する能力をもつことで,このため〈活性〉の名がある。好気性細菌群と通性嫌気性細菌群を主体とし,このほか菌類,原生・袋形・環形・節足動物などと藍藻類が共存している。好気性細菌群と菌類は,溶存酸素の存在下で水中の有機物質を摂取して酸化し,水,炭酸ガス,アンモニアなどに無機化し,通性嫌気性細菌群は,有機物質を酸化あるいは還元して有機酸,炭酸ガスなどを生成し,また一部の通性嫌気性細菌(脱窒素菌)は硝酸呼吸を行って,下・廃水中の硝酸,亜硝酸から酸素を取り窒素ガスを生成すると同時に有機物を酸化分解している。…

【土壌微生物】より

…肥沃な表土には,土壌1g当り細菌数が数十億,糸状菌の菌糸長が数百m,微生物の生体重が土壌有機物量の数%に達することがある。細菌は,エネルギーと炭素源を有機物から獲得している有機栄養細菌(従属栄養細菌)と,エネルギーは無機物の酸化や光エネルギーから,また炭素源は二酸化炭素から獲得している無機栄養細菌(独立栄養細菌)に分けられる。また,酸素の要求の有無によって好気性細菌と嫌気性細菌に分けられる。…

※「無機栄養細菌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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