無産国家(読み)むさんこっか

世界大百科事典(旧版)内の無産国家の言及

【財政学】より

…古典派の財政学にはつぎのような特徴がある。(1)国家は経済的に非効率であるから,営利活動は民間にまかせ,資産をもたない代りに徴税により資金調達するという無産国家すなわち租税国家を主張する,(2)国家経費は官吏や兵士のような不生産的労働の維持に用いられるから純然たる消費である。そこで経費はできるだけ縮小さるべきであり,同時に税負担をできるだけ軽くするためにも緊縮予算を編成すべきであるとする,(3)いかなる租税も民間の所得,ひいては資本を蚕食しないものはないので,民間活動をできるだけ阻害しないような税種を選ぶ必要があるという課税の中立性を主張する。…

※「無産国家」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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