世界大百科事典(旧版)内の無線方位探知機の言及
【航海計器】より
…常時,現在の位置を測定できるようにするため電波を利用する航法が出現した。利用できる範囲は電波が到達する範囲であるが,二つ以上の電波の到来方位から位置を求め,あるいは電波の到来方向へ向かって航海するときに使用する計測装置として無線方位探知機があり,長波や中波の波長の電波が使用されている。また二つの送信局から発射される電波が船に到着するまでの時間差(距離差)を測定し,2点からの距離差一定の軌跡は双曲線となるという原理を用いて位置を求める方式として,ロランA,ロランC,デッカ,オメガなどの双曲線航法があり,それぞれの専用受信装置も航海計器として重要な位置を占めている。…
※「無線方位探知機」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」