世界大百科事典(旧版)内の焼夷戦法の言及
【海戦】より
…互いに風と地の利を利用して近接し,個々に体当りして敵の水線下に衝角をつきさし破口をあけ沈没させる衝角戦法や,弓矢,投槍などで敵に損害を与えたうえで接玄横付けし,敵船に乗り込み戦う戦法が用いられた。またその後投石と焼夷戦法が発達し,アクティウムの海戦(前31)ではローマ側がエジプトに対し,投石機の射程外から火矢と火壺を打ち込む焼夷戦法を使って勝利をおさめたといわれる。 ガレー船はその後堅牢大型となり,帆がラティンセール(三角形の帆)になるなどの変化はあったが櫓と帆を使って航進し,接玄横付けして敵船に乗り込み,投てき火焰や刀剣弓矢を用いて戦う戦法は中世を通じ変化がなかった。…
※「焼夷戦法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」