熊野牛玉(読み)くまのごおう

改訂新版 世界大百科事典 「熊野牛玉」の意味・わかりやすい解説

熊野牛玉 (くまのごおう)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の熊野牛玉の言及

【牛玉宝印】より

…寺院・神社から発行される一種の護符。しばしば起請文の料紙に用いられる。和紙に〈二月堂牛玉宝印〉〈多賀大社牛玉宝印〉〈熊野山宝印〉などの文字が独特の字配り,書体で書かれ,仏の種字(しゆじ)(梵字)や宝珠などをあらわす朱印が押されたもの。木版刷りのものが多いが,筆書きのものもあり,修正会(しゆしようえ)や修二会(しゆにえ)などの初春の儀式の中で作られ,信者に配付される。牛玉宝印は本来は戸口にはったり,木の枝にはさんで苗代の水口にたてたり,病人の枕もとにはったりして降魔・除災のまもりにするものだが,鎌倉時代後期以降,起請文を書く際,その料紙に用いられるようになり,戦国時代以降はとくにしばしば使われるようになった。…

※「熊野牛玉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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