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牛玉宝印 ごおうほういん

世界大百科事典 第2版の解説

ごおうほういん【牛玉宝印】

寺院・神社から発行される一種の護符。しばしば起請文料紙に用いられる。和紙に〈二月堂牛玉宝印〉〈多賀大社牛玉宝印〉〈熊野山宝印〉などの文字が独特の字配り,書体で書かれ,仏の種字(しゆじ)(梵字)や宝珠などをあらわす朱印が押されたもの。木版刷りのものが多いが,筆書きのものもあり,修正会(しゆしようえ)や修二会(しゆにえ)などの初春の儀式の中で作られ,信者に配付される。牛玉宝印は本来は戸口にはったり,木の枝にはさんで苗代の水口にたてたり,病人の枕もとにはったりして降魔・除災のまもりにするものだが,鎌倉時代後期以降,起請文を書く際,その料紙に用いられるようになり,戦国時代以降はとくにしばしば使われるようになった。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内の牛玉宝印の言及

【カラス(烏∥鴉)】より

…ふだんの日にはカラスを害鳥として憎みきらう農家でも,正月の鍬入れ,鋤初めの日には,烏勧請(からすかんじよう)などといって積極的にこの鳥を招き,投げた餅を食べるか否かで収穫の豊凶を占ったり,田の3ヵ所に置いた食物のいずれをついばむかによって,その年に早・中・晩稲のどれをまくかを決めたりするなど,カラスに神意をうかがった。カラスとの関係ではとくに紀伊の熊野大社が有名であり,中世以降起請文の料紙として多く用いられた牛玉(ごおう)宝印には,多数のカラスが印刷されている。この牛玉で偽りの起請をすると熊野でカラスが3羽死ぬとか,牛玉のカラスを切り取って水に浮かべたものを偽証した者が飲むと吐血して死ぬとかいわれた。…

※「牛玉宝印」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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